人民元で異業者両建てのサヤ取り

中国は2022年10月1日から2022年10月7日まで国慶節という法定休日で7連休があります。
その7連休分のスワップポイントが今月の28日に前倒しされて中国人民元/円のスワップポイントが11倍になります。
そのスワップポイント11倍日に、どのように取引をするか考えたので紹介します。

CNH/JPY

CNH/JPYは中国の通貨である人民元と日本円の取り引きになります。
取り扱っていない業者も多く、スワップポイントが高い業者があり、スプレッドが広いのが特徴です。

人民元には
中国本土の居住者が参加できるCNY市場(オンショア人民元)と
中国本土の居住者が参加できるCNH市場(オフショア人民元)があります。

人民元建ての貿易決済は認められていなかったが、2009年7月、中国人民銀行など政府関連6機関が公布した『跨境貿易人民幣結算試点管理弁法』に基づいて、香港、マカオやASEAN諸国などの一部の国の企業と許可を受けた中国企業間における人民元建て貿易決済が試験的に開始された[12][13]。

その後の段階的な規制緩和により、一般的に香港、シンガポール等など中国本土外で取引できるオフショア人民元(CNH)が成立した。中国人民銀行が毎日定時に為替レートを公表しているオンショア人民元(CNY)に対して、オフショア人民元は為替変動制限が緩和されているなど、規制当局や市場参加者また流通範囲などの違いもあり、一般的に同一通貨ではあるが取引規制や市場などが異なることからCNHと表記されている。

CNH/JPYスワップ比較

CNH/JPYスワップ比較です。
(ほかにもCNH/JPYを取り扱っているFX業者はあります)

JFXの買いスワップポイントが高く
LIGHT FX、みんなのFXの売りスワップポイントが低いです。

スプレッド
JFX 15 -21 0.8pips
ヒロセ通商 9 -17 0.8pips
楽天FX 8 -18 0.9pips
外為どっとコム 5 -15 0.9pips
LIGHT FX 4 -4 0.9pips
みんなのFX 4 -4 0.9pips
SBIFXトレード 4 -8 2.8pips
セントラル短資 0 -25 1.8pips
IG証券 -3 -16

サヤ取りの戦略

こちらが楽天FXのCNH/JPYのスワップポイントカレンダーです。

人民元のスワップポイント11倍

実際に当日になってみないと分かりませんが、今まで通りであれば以下の表のようにスワップポイントが付与されるかと思います。
28日を避けて29日からJFXで買い取引、LIGHT FXで売り取引を始めると
10月7日までの土日含む9日間で8日分のスワップポイントをサヤ取りすることができます。

曜日 LIGHT FX JFX
9月26日 1 1
9月27日 1 1
9月28日 11 3
9月29日 0 1
9月30日 0 1
10月3日 0 1
10月4日 0 1
10月5日 0 3
10月6日 1 1
10月7日 0 1
10月10日 1 1
10月11日 1 1
10月12日 3 3
10月13日 1 1
10月14日 1 1
10月17日 1 1
10月18日 1 1
10月19日 3 3

8日分のスワップとなるとかなり多く感じますが、スプレッドが広いのが難点です。

LIGHT FXのスプレッド0.9pipsとJFXのスプレッド0.8pips合わせて1.7pipsのスプレッド分を回収しなければなりません。

1万通貨の取引でスワップポイントの1円の場合1/10,000円になりますので、0.0001円=0.01pipsになります。

1.7pipsを回収するということはスワップポイントを170円稼ぐ必要があります。

9/26から取引を始める場合

スワップポイント11倍と言っても実際に28日は+1円の利ザヤが発生するので、9/26から始めても問題ありません。

取引コストになるスプレッド分の170円を回収できるのは、
10/11になりますので12日間で土日を含む場合16日間になります。

曜日 LIGHT FX
みんなのFX
JFX 利ざや 合計
9月26日 -4 15 11 11
9月27日 -4 15 11 22
9月28日 -44 45 1 23
9月29日 0 15 15 38
9月30日 0 15 15 53
10月3日 0 15 15 68
10月4日 0 15 15 83
10月5日 0 45 45 128
10月6日 -4 15 11 139
10月7日 0 15 15 154
10月10日 -4 15 11 165
10月11日 -4 15 11 176
10月12日 -12 45 33 209
10月13日 -4 15 11 220
10月14日 -4 15 11 231
10月17日 -4 15 11 242
10月18日 -4 15 11 253
10月19日 -12 45 33 286

9/29から取引を始める場合

スワップポイント11倍の日を避けることで最短で回収することができます。

取引コストになるスプレッド分の170円を回収できるのは、
10/12になりますので10日間で土日を含む場合14日間になります。

曜日 LIGHT FX
みんなのFX
JFX 利ざや 合計
9月29日 0 15 15 15
9月30日 0 15 15 30
10月3日 0 15 15 45
10月4日 0 15 15 60
10月5日 0 45 45 105
10月6日 -4 15 11 116
10月7日 0 15 15 131
10月10日 -4 15 11 142
10月11日 -4 15 11 153
10月12日 -12 45 33 186
10月13日 -4 15 11 197
10月14日 -4 15 11 208
10月17日 -4 15 11 219
10月18日 -4 15 11 230
10月19日 -12 45 33 263

10/3から取引を始める場合

JFXのスワップポイントはこちらの記事でも紹介しましたが、キャンペーンでスワップポイントが固定されています。
キャンペーンの期間が2週間おきなので10月になってスワップポイントが確定してから取引を始めます。

JFXスワップポイントキャンペーン

過去のキャンペーン履歴を見ると、10月も極端な変更がなく実施されそうな感じはしますが、確認してから取引をすることでリスクをかなり軽減させることができます。

人民元のスワップポイントキャンペーン

取引コストになるスプレッド分の170円を回収できるのは、
10/14になりますので10日間で土日を含む場合12日間になります。

曜日 LIGHT FX
みんなのFX
JFX 利ざや 合計
10月3日 0 15 15 15
10月4日 0 15 15 30
10月5日 0 45 45 75
10月6日 -4 15 11 86
10月7日 0 15 15 101
10月10日 -4 15 11 112
10月11日 -4 15 11 123
10月12日 -12 45 33 156
10月13日 -4 15 11 167
10月14日 -4 15 11 178
10月17日 -4 15 11 189
10月18日 -4 15 11 200
10月19日 -12 45 33 233

最後に

いつマイナススワップが大きくなるか、JFXのキャンペーンが10月以降どうなるかという所がリスクになり
いつ始めてもリスクリワードは同水準ですね。

回収日 日数 土日含む
日数
10/14時点の
合計スワップ
9月26日 10月11日 12日 16日 231円
9月29日 10月12日 10日 14日 208円
10月3日 10月14日 10日 12日 178円

ほかの取引ルールの状況も見ながら、9/26、9/29、10/3に分けて取引を始めようかと思います。

投資に関する注意事項

このブログで紹介をしている情報は元本や利益を保証するものではありません。
為替の取引を行っている以上、為替相場の変動、政策金利の変動などによる損失が発生する可能性があります。
投資の対象、取引の仕組、リスクについて十分な理解の上、 ご自身による判断と責任において取引をお願いいたします。
投資対象について、投資行動や運用手法を推奨するものではありません。
投資に関する最終決定はご自身の判断にてお願いいたします。
投資によって発生する損益は、すべて投資家の皆様へ帰属します。
当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても 当ブログ管理人が一切の責任を負うことはありませんので、ご了承ください。