レバレッジと実効レバレッジの違い

FXに触れるとFX=レバレッジというくらいレバレッジというワードを耳にするかと思います。
また、レバレッジ=危ないという印象ではないでしょうか。

このページではレバレッジ実効レバレッジの違いを書いていきます。
これからFXを始めようとする方や、FXを始めたばかりという方に知っておいてもらいたい内容になっています。

レバレッジ(英語: leverage)とは、経済活動において、他人資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めること、または、その高まる倍率。

原義は「てこ(レバー、lever)の作用」。レヴァレッジ、リバレッジなどカナ表記はいくつかある。レバレッジ効果、レバレッジ率などとも。ギアリング(gearing、歯車によるトルク増大)と呼ぶこともあるが趣旨は同じである。力が加えた方向から作用する方向に一方的に増幅される、てこや歯車に例えられるが、後述の通り商取引の用語では損失も増幅される。

レバレッジと実効レバレッジ

FXの取引を始めて最初に思うのは、今ってレバレッジ何倍なの?ってことが多いかと思います。
自分も実際に友達にFXの説明をした時に、これってレバレッジ何倍なの?と聞かれ
25倍の口座で12.5倍くらいで取引しているというと”??”となっていました。

ここにでてきたレバレッジは実効レバレッジになります。

レバレッジ

さきほどの引用欄に書いてあったように、レバレッジはてこの原理のことで、レバレッジを使って自己資金よりも大きい金額の取引をします。
国内のFX業者はレバレッジ25倍が最大と定められています。

レバレッジ25倍の口座を使って取引をするということは、取引をするのに必要な最低資金(必要証拠金)が1/25ということで自分の取引が25倍という訳ではありません。
米ドル/円が135円の場合、レバレッジ25倍の口座の必要証拠金は54,000円ということになります。

最近見かけるようになった低レバレッジのFX口座で説明すると

  • レバレッジ1倍の口座
    米ドル/円が135円の場合、レバレッジ1倍の口座の必要証拠金は1,350,000円ということになります。
  • レバレッジ3倍の口座
    米ドル/円が135円の場合、レバレッジ3倍の口座の必要証拠金は450,000円ということになります。
  • レバレッジ5倍の口座
    米ドル/円が135円の場合、レバレッジ5倍の口座の必要証拠金は270,000円ということになります。
  • レバレッジ10倍の口座
    米ドル/円が135円の場合、レバレッジ10倍の口座の必要証拠金は135,000円ということになります。
  • レバレッジ25倍の口座
    米ドル/円が135円の場合、レバレッジ25倍の口座の必要証拠金は54,000円ということになります。

1/25の資金で取引ができる、もしくは資金の25倍の取引ができるという事です。



実効レバレッジ

実効レバレッジは、純資産に対して何倍の取引をしているかを示した数値です。
これが最初の頃に思っているレバレッジではないでしょうか。

実効レバレッジは
保有ポジション額÷純資産=実効レバレッジ
で計算します。

  • 米ドル/円が135円で1万通貨(保有ポジション額1,350,000円)の場合
    純資産1,350,000円で実効レバレッジ1倍になります。
    保有ポジション額1,350,000円÷純資産1,350,000円=実効レバレッジ1倍
  • 米ドル/円が135円で2万通貨(保有ポジション額2,700,000円)の場合
    純資産1,350,000円で実効レバレッジ2倍になります。
    保有ポジション額2,700,000円÷純資産1,350,000円=実効レバレッジ2倍
  • 米ドル/円が135円で1万通貨(保有ポジション額1,350,000円)の場合
    純資産135,000円で実効レバレッジ10倍になります。
    保有ポジション額1,350,000円÷純資産135,000円=実効レバレッジ10倍
  • 米ドル/円が135円で1万通貨(保有ポジション額1,350,000円)の場合
    純資産67,500円で実効レバレッジ20倍になります。
    保有ポジション額1,350,000円÷純資産67,500円=実効レバレッジ20倍

最後に

なんとなくかもですが、レバレッジと実効レバレッジの違いが分かっていただけたでしょうか。

最近見かけるようになった低レバレッジの口座の出現で”○○倍の口座で○○倍の取引”みたいな余計に分かりにくくなってますよね。

では、どの口座で取引をすると良いの?ということが
こちらの記事に書いてありますので良かったら見てください。

簡単な内容として
レバレッジ25倍コースで実効レバレッジ1倍で取引をするよりも
レバレッジ1倍コースで実効レバレッジ1倍で取引をする方が強制ロスカットが執行されやすい。
(強制ロスカットが執行されやすい理由は、資産を大きく減らす前にロスカットが執行されるという事です。)
このような事が書いてあります。




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